トム・ドークの
ゴルフコース評価基準

トム・ドーク(Tom Doak)

世界的なゴルフコース・デザイナー。彼が関わった「世界のゴルフ場TOP100」には5つのゴルフコースがリストアップされている。長年にわたり「世界の名コース100選」の選考委員長を務めている。
1961年ニューヨーク生まれ。1982年コーネル大学卒業。米国のゴルフコース設計家ピート・ダイ氏のもとで設計、造成、造型、レイアウト計画を学んだ。大学在学中は奨学金を得てイギリスを中心にクラシック・コースの研究、調査をした。米国ゴルフコース設計家協会会員。
トム・ドーク著『THE Confidential GUIDE to Golf Courses』に、日本国内では“6” という高評価がカレドニアン・ゴルフクラブに付けられた。
(撮影 戸田嘉昭)

「世界のゴルフ場TOP100」選定で来日した選考委員たち(1993年)

富里ゴルフ倶楽部の7番を訪れた選考委員一行はその景観に感嘆した
雨の中、トム・ドーク氏はカレドニアンをラウンド
トム・ドーク選考委員長、選考委員を囲んで、金田武明氏、早川社長らがプレー後に懇談

トム・ドークの慧眼

トム・ドーク氏。現在、ゴルフコース・デザイナーの世界にあってトップの地位を保ち続けるデザイナーの一人です。

その彼が1996年、30代半ばにしてすでに世界中の1000コース以上を視察し、経験したことをベースにした『THE Confidential GUIDE to Golf Courses』を出版しました。彼のポリシーである自然の地形を利用し、かつホール・ルーティンを重要視した忌憚ない評価は、賛同を得た半面、多くの批判も受けました。

しかし、20数年経た今、彼の一貫したポリシーには時代が求める自然との調和、それにサステナビリティ(継続性)があります。世の中にはベストコースのランキングが定着していますが、彼はそのようなランキングではなく、本著ではドーク・スケールという辛辣ながら独自の評価、解説を用いたプレー・ガイドブックにしています。

「世界の名コース100選」の選考委員長として数名の選考委員とともに、1993年の来日の際も、10か所以上のコースを視察し評価しています。表にあるように、日本の名門とランキングされるゴルフ場の中で、カレドニアン・ゴルフクラブは目立つ高圧電線があるにもかかわらず“6”の評価を得ています。カレドニアンをプレーしたトム・ドーク氏は「非常に良いコース。特に13番Par4、15 番Par5、18 番Par5はその豊かな戦略性と変化が世界のトップクラス」と評価しました。

当時、カレドニアンGCは新設コースでありましたが、かなりの高評価となっています。当時より変わらないドーク氏のポリシーと視察に裏付けられた見識はまさに慧眼であると言えます。

富里ゴルフ倶楽部のコースについても、アプローチとグリーンの造りは世界有数だとの評価を受けました(豪雨で全ホールをラウンドできなかったため評価外でした)。

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