グリーンはコースの顔である

ゴルフコース設計家はどんな意図と企みでグリーンを造るのだろうか?
形も不定形だし、旗を立てる位置が日替わりで、その都度に面白さを変えてゴルファーを愉しませるグリーンとは、まさに造形の妙であり、ゴルフの奥深さを感じるところ。「グリーンはコースの顔である」という格言も頷けよう。
設計家のマイケル・ポーレットは変幻自在な形とグリーン上のアンジュレーションを駆使して「あなたの技量を正しく数字に反映させる」ことを約束している。
変幻自在なグリーンから導き出される攻略ルートに触発され、カレドニアンGCをこよなく愛したのが晩年の中部銀次郎だった。
彼の育った下関GC、廣野GC、東京GCにはないモダンクラシックコースの醍醐味を堪能したのだった。

―西澤忠(ゴルフジャーナリスト)―

 

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