おしゃれと気品
(品格は内から)
(老いるな中小企業)

難局を克服するために魂の革命を

未来学者のA・トフラーは『未来の衝撃』の中で“現代においては、十歳の子供でも老化現象が起きている”と指摘している。
この時代、激しい変化の渦中にあって中小企業は老いやすい。わが社は伝統を守り、しかも時代の変化に応じ、「永遠のカレドニアン」を築き上げていこうではないか。前を向いて挑戦を続けよう!!

一人ひとりに灯を

為せば成る
為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の
為さぬなりけり

上杉鷹山は、封建制のがんじがらめの中で、しかも武力で国を拡大できない制約の中で、疲弊した人々の心に灯を燃やさせて改革を成し遂げた。
「為せば成る」の飽くなき執念と信念を貫き、忍耐と自らの率先で現場のやる気を生み出した。高品質化で付加価値を付けた新産業を植え付けて、長期的な目標のもと、つぶれかけた貧乏藩を再建した。
閉ざされた藩内で、不可能を可能にするべく魂の革命を行って、人々の生き甲斐を生み、豊かに暮らせる社会を具現した。

上杉鷹山像「米沢市」より

独立自尊と奴雁どがん(先導者)の精神

独立自尊の実践に励め
自ずからを他人に誇ることの出来る人間たれ!
2001年1月10日
元塾長 石川忠雄

一群を率いて先頭に立って風を受け大海を渡る。
食事場を探して皆に食わせる。
自分は安全を見張る。
奴雁とは奉仕と先導のリーダーである。

門閥制度は親の仇なり

福沢諭吉は「門閥制度は親のかたき」とみなし、既成概念を打破して、新しい世が発展するよう啓蒙し、学問をすすめ、人づくりに力を注いだ。
また帝国主義時代における競争の激しい世界に向かって挑戦するよう独立自尊を説いた。

鷹山も諭吉も、人の尊厳と自助を重んじた。日本の美しき伝統を守りながら、前向きに改革に取り組むよう教育に力を入れた。われわれ中小企業も、この時代の激変を乗り越えるために、偉人先達の事績と精神を少しでも学びたいものである。

(写真・慶應義塾広報室)

オンリーワンを目指して!

社員一人ひとりの心に灯を

日頃、社員からの報告や日報などに対して、社員育成を重視している会長より教育・指導がライン・メールで出されています。 一部ですが会員の皆様にご披露します。

少数精鋭とオンリーワン、これが中小企業の生きる道です
  • 心に灯をともす → やる気を出させる。楽しく働く動機を作る。
  • 先手必勝(焦って慌てるのとは違う)。事前に調べて推理と構想を練って事に当たる。戦わずして勝つということ。
  • 笑顔千両おしゃれ身だしなみ大切。気品・品格を身につけることから始めよう。
  • 報、連、相の習慣化。気付いたら必ずメモを取る。メモを整理して効果を上げること。
  • うまくいかなかったとき「何故か」を5回繰り返す。考える癖がつく → 自立に繋がる → 問題の深掘りと根本を追求。
  • 教育と啓蒙は根気よく繰り返す。諦めないで人材を育成する。
  • 挑戦 → トライ、テスト、分析の上で思い切ってやる。常識を打破しよう。
  • 自立、研究、工夫、即実践 → 歩を金に。
  • 少数精鋭主義を貫くことが、みんなの賃金アップにもつながります。
「自立・研究・工夫・先手 即 実践」
  • 自分で考えて手法や段取りを研究し工夫する。そして考えたことはすぐに実践することが大切。
  • 中小企業はスピードが命。
  • 「神は細部に宿る」。細かいことをひとつひとつ積み重ねることが全体のクオリティに繋がる。
  • 細かいことをひとつでも疎かにすると全てが台無しになる → 細かい部分に拘って丁寧に仕事をしていくと全体が良くなる。

最高のコースに負けない接客をしていく! → 高品質なハードとソフトを皆で作り上げよう!
  • 働く人は洋の東西を問わず、意気で仕事をする。モラルが高まらないと良い仕事はできない。
  • あらゆる想定をし、対処の方法を解決しながら、ソフトを揃えていかねばならない。シチューを煮るだけでなく、その汁でできたシミをどう抜くかまで考え、準備しておかねばならないからである。 → 神は細部に宿る。

習慣化とマンネリは全く反対だということを認識する。
習慣化は努力が必要で常にチェックしなければならない。
オーガスタを超える意気込みで

オーガスタはきれいですね。人工でできることはすべて取り入れています。要するに常に世界一なのです。何十年間も同じです。その間どれだけ改善・改良のために考え抜き、実験し、工夫し、研究してやってきたか。改造や芝のことのみならず、戦略性の追求だけでなく、いかに美しくあるべきかの追求もです。見事な美しさですね。佐藤副支配人は感性が高いからわかりますね。最高を目指しましょう。執念を持ってやってください。最後までやり遂げることが執念です。

中小企業の経営は難しい

仕事は時折イノベーションさせブラッシュアップが必要でしょう。今回は良い機会なので、どうしたらいちばん効率的で良い仕事になるか検討してください。こういう時はロードマップが必要です。仕組み、手段、段取り、手法、手順、優先順位を改めて考えてください。推理力を発揮させてください。人の働き方を、動かし方を、深く考えてください。深掘りすることです。それがリーダーの役割のひとつです。

現在の日本の大きな課題は人不足です。これは当社にもあてはまります。有効に楽しく効率的に働いてもらうことはこれから最も重要です。しかし同時に会社の採算も考えてください。経営は難しいものです。

重要なのは、会社が将来にわたってうまく運営されることです。

教育は現場実践で

教育と啓蒙は効果的にやらねばならない。それには問題が起こったときそれを課題にして実践的に一つひとつ解決する方法を皆に学んでもらわなければなりません。会議とかそういうことではなかなか身に付きません。その時を捉えてやることが効果的に必要なのです。学校教育みたいな教え方では成長する人と、きちんと受け止めていく人と、そうでない人ができます。

中小企業の経営者は一人ひとりを効果的に教育し戦力にしなければならないのです。事が起こったときにそれをチャンスと捉えて、即その場で実践教育することが効果を生みます。面倒でもそれをくどくても繰り返さなければなりません。根気と忍耐が必要です。少数精鋭で効率的に仕事をしなければ競争社会を生き抜いていけないのです。茹で蛙になってはいけないのです。会社の存続とはほんとに難しいですよ。経営者は皆の生活を背負っています。皆の幸福を願っているわけです。よくよく考えて理解してください。

グリーンをピカピカに

洋芝メインテナンスのテストは継続してください。状態の比較によってどの管理作業が最も良いか、時期によってどうか、芝種によってどうか、水分量によってどうか、肥料によってどうか、いろいろ比較してください。このことは次の管理作業に活用するために必要です。そのためのアルバムを作り、分析のコメントを入れてください。科学的メインテナンスで他社のコース管理の上を行きましょう。

オンリーワンに行く道です。皆に浸透させてください。自立・研究・工夫即実践の教育に力を入れてください。

推理力を働かせる

いつも推理する癖をつけることは細胞が活発になります。ロードマップも推理することで厚みが出ます。何かを成し遂げようと思うときはロードマップを描くことが重要です。ロードマップとは仕組みを考えること、手段を考えること、段取り手順を考えること、手法やり方を考えること、優先順位、結果のあり方を考えること、効率・採算・ソロバンを考えること、そういうことを元にして描くことです。構想を練ることの基盤となります。推理と構想を備えることでリーダーとしての未来が開けます。これらを常に意識して仕事を進めてください。


品格を上げよう

品格・気品を醸し出す雰囲気がなければ14フィートのオンリーワンが泣いてしまいます。私はいつも一流ホテルや超一流ゴルフ場を参考にするようにアドバイスを行ってきました。幹部は何を見ているのでしょうか。先行きが心配です。ハウスは内外とも超一流の造りです。備品類も統一した品格あるものになっており、超一流ホテルに劣らないはずです。よく見直してください。劣化しないようにしてください。

一流ホテルや超一流のゴルフ場に入るときは緊張すら覚えます。注意書き等なしでもメンバーにもそういう気持ちを持たせたいものです。

品格重視という観点からいうと、マスター室前やショップの横で物品販売をやっていますが、今後はそれをやめてください。品格・格調を上げるための感性がみんなにまだ備わってないようですね。貼り紙等はなくなりましたが、品格を上げることにもっともっと注意をはらってください。

バンカー均しについて

バンカーはカレドニアンの顔、美しく化粧してくださいと要望してきました。平面が平らで斜面がきれいな線で輪郭がスッキリしている。これが常時維持されていることが必要であると斜面がきれいに整備されている写真集を見せて説明してください。芝の管理と同じように、バンカーの管理も重要だと体に染み込ませてください。

バンカー均しはくだらない仕事だと思わないこと。カレドニアンにとっては最重要の仕事のひとつであるということ。カレドニアンのコースは芸術作品であると認識させてください。グリーンとともにバンカーが重要な役目を果たしています。少しでも砂が乱れていることは恥ずかしいという感覚を養わせてください。

14フィートのオーガスタ並みのスピードグリーン、オンリーワン=ブランド、これを生かすも殺すもバンカーの美しさを保つことです。トーナメント時のバンカーの均し方を徹底的に身につけさせてください。それがブランド力を高めます。

幹部は見回りを強化してスタッフの作業状況を観察して一人ひとりの効率をもっと上げられないか探求してください。

本物の重み

ゴルフ場を造るのに10年。いやその前に30年経験を積みました。造る時も大変でしたがそれを30年維持するのも大変でした。経済的に大きな波がいくつもありました。嵐のような困難を乗り越えるのにほんとに大変でした。乗り越えられた大きな理由は本物を目指していたからです。時の流れと共にゴルフにおいてもトレンドが大きく変化しました。その中で劣化を防ぎ時代の波に乗れるよう色々とイノベーションを試みてきました。私一人の力だけでは隅から隅まで良くすることはできません。社員教育が肝要でした。いろんなキャッチフレーズを掲げてモチベーションを高めてきました。競争に勝つには同じことを繰り返していてはダメで、なんとしてでもオンリーワンを目指さなければなりません。ゴルフ場のような小さな世界でも技術革新は欠かせません。オンリーワンと唱えるだけでは本物は生まれません。日々の研究と工夫とテストの連続です。そのことができるスタッフを一人でも多く育成することが成功への道です。

独立自尊と奴雁どがんの精神

危機の時代こそ自助

4月新年度に入りました。コロナの非常事態がいつ出てもおかしくないので、皆でよく打ち合わせをしながら先手を打って采配してください。従業員は最後まで守ります。不安が出ないよう勇気づけてください。ピンチを乗り越えれば一段と強くなります。まず健康に気をつけてください。コース、 ハウス、 レストランとも注意が広く行き届くようになりましたね。一期一会の大切さが皆に染み込んできましたね。さらに深掘りをしてください。伝統を忘れずそしていかにして改善・改良を積み上げていくか、皆に教え込んでください。自分自身の考察力、行動力はこれでいいのかも常に考えなければいけません。そうしなければマンネリと老朽化に負けてしまいます。神は細部に宿る、先手必勝、自助の精神をくどいようですが身に付けさせてください。光り輝く会社を作りましょう。

独立自尊と先導者

先手を取るためには、過去の経歴、記録を丹念に調べ上げ、分析することから始めなければなりません。過去は未来につながっています。推理力を養い発揮することが日本一の超一流グリーンキーパーを目指すなら肝心なのです。新時代を切り開くために独立自尊の精神を身に付けて先導者になってください。独立自尊とは"自分にて自分の身を支配し、他に依りすがる心なきを言う"と福沢諭吉は「学問のすすめ」で説いています。

石井キーパー殿。うるさいと思うでしょうが、我慢して私の真意を推理してください。挑戦とテストの方法です。アプローチ練習場のグリーンは2.7ミリで硬くしまっています。でもスピードは11フィート前後です。なぜ13フィート台にできないのですか。もっといろいろと工夫して、いじめてスピードを出すようにしないのか不思議不可解です。せっかくのテストの場があるのにもったいない。果敢に諦めずにテストし挑戦しないのは私にとって不思議です。ほどほどで良い、欲不足が見え隠れします。意欲がないとは思いません。方法と工夫のチャンスを逃しているのでしょう。テスト挑戦のできる環境にあるはずです。四季を通しての14フィートの常態化は難事ですが、これの追求は石井くんの最大の課題であり、スーパー・グリーンキーパーへの道です。ここまでやってきたのです。炎暑でも12フィートは何が何でも維持することが石井くんの責務です。達成できないのは恥と思ってください。厳しいゴルフ場環境の中で生き残れるかは石井くんの肩にかかっています。人間は重い荷物を肩に背負っていくことで光り輝きます。先導者は明日に向かわねばなりません。私の期待は高すぎるのでしょうか。忍耐と研鑽と執念。お互いに死ぬまでやり遂げましょう。

奴雁たれ!

昨日きつい注文を出しましたが、超一流のグリーンキーパーになるためには絶対に必要です。後手になっていないか、先手を打っただろうかということを中心にコースを観察・考察しながら歩いてください。一点に絞り深掘りする。漠然とした観察ではなく、先手の段取りをしただろうかということを中心に考察しながら細部に至るまで探求して回ってください。これでもかこれでもかと探求し続けることがあなたの成長につながります。雪国の人は諦めたら、不完全だったら死に至るのです。千葉県は二毛作もできる豊かな土地柄です。やるだけやったのだからしょうがないという県民性がある。その態度は絶対に改めてください。常に先手を打つことであなたは成長し続け、超一流のグリーンキーパーになれるのです。そして奴雁となりなさい。一群を率いて先頭に立って風を受け大海を渡る。食事場を探して皆に食わせる。自分は安全を見張る。奴雁とは奉仕と先導のリーダーである。

四季に勝つ

日本の四季は変化と多様性で芝の管理には大変厳しい。

前年度のアルバム、主要な記録、主要な指示・指導・注意を整理して四季ごとに先手を打てるようにすることも責任です。そういうことを着実に行うことが責任を果たすということです。必ず前例を調べ、そこから洞察・推察して前に進むことが大事です。考え続ければヒントが生まれます。それを深掘りする。準備・調査・研究・工夫が必要です。そしてロードマップを描くことで構想力がつき、リーダーの資質となります。その場をしのぐだけで、追われるのでは良い仕事になりません。先手必勝が経営の要です。自覚してください。

観察を細かく行うことは基本ですが、それだけでスタッフに指示するのでは他人事となります。まず自分自身でことに当たり、納得いくまで調査・研究・工夫・深掘りして行く必要があります。その上で山本五十六方式(やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。)で教育をすればスタッフは実践的に動くでしょう。いくつかの社訓を繰り返し重く受け止めてください。何事も情熱を持ち、執念を持って一つひとつ完璧な状態を実現すること、誇りを持って仕事をするということでコース、会社が発展しあなたも実ります。真のリーダーになることを期待しています。私の夢を押し付けてごめんなさい。

サブ・キーパーがさらに部下を育てる

今日いろいろな角度から石井くんに訓示をしました。時間もかけました。わかりやすく話もしました。だけどどうも石井くん止まりです。同じことをみんなにもくどくどと教えなくてはなりませんが、時間が足りないのでしょうか、仕方がないで済ますのではなく、やってみることです。基本的なことだけでもきちんと教えなければ、あなたは忙しさの中に埋もれてしまいます。部下を育てることを真剣に考えてください。確かに皆は自分の仕事に集中しています。 しかし知識を与えることがなければ成長は止まってしまいます。自分の知識をできるだけ皆に伝えるためにはどうしたらいいか、石井くんのこれからの大事な仕事です。それを今日は痛感しました。

課題を与え、意味を説明して、実際にやらせながら指導することが、部下の教育においては有効です。最初は手間がかかると思いますが、部下が自主的に自分で研究・工夫するようになればあなたの右腕が育つと言うことです。 細部に目を向けさせ一つひとつ身に付けさせていけばあなたの戦力となります。サブ・キーパーにも部下を育てるという環境を作ってください。

気品の泉源

目線を上げるためにはどうしたら良いのか、感性を磨くためにはどうしたら良いのか、納得のいく仕事をさせるにはどうしたら良いのか、まず自分が納得のいくまでの研究・工夫・深掘りを求めなくてはなりません。

目標・目的をどこに置くか。オーガスタ・ナショナルの美しい写真を目に焼き付けることもひとつの方法です。京都の庭園、超一流ホテルの佇まいの写真を見て研究することもひとつの方法です。目線を磨いて自分自身の品格を上げなければ求めるカレドニアンの格式をあげることはできないでしょう。一つひとつ達成感を味わって人生を豊かにしてもらうことが私の幸せです。

来年は階段をひとつ上がってください。目標・目線を高く上げる。美的感性を磨く。そして皆でおしゃれして品位品格を身に付けて会員に影響を及ぼそうではありませんか。カレドニアンの気品の備わった格式をどうやったら作り上げることができるか。オンリーワンとおしゃれと格式をカレドニアンのブランドとしたいものです。先頭に立って旗を振ってください。

『TAM ARTE QUAM MARTE』の理念を深く考えて仕事をしてください。ARTEは技であり智略でありソフトです。頭脳を磨き活動させることで工夫が生まれます。目標を達成するための創意工夫が頭脳を成長させ、執念を持って納得するまで努力することで、人としての器が大きくなるのです。その積み重ねを続けてください。“継続は力なり”とはそういうことです。観察力を養い、問題点を発見し、どう解決すべきかの課題に取り組み、深掘りをしていくことが価値ある仕事、貢献度につながります。仕事と人生を楽しく歩んでください。

おしゃれと気品

真っ白なバンカーはカレドニアンの顔、美人になるようお化粧が欠かせませんね。特に渚バンカーは目立ちます。優先してきれいにしている努力は尊いです。おしゃれなコースは高速グリーンとともにカレドニアンの財産となります。それは皆の財産です。

お客の服装の乱れが気になります。丁寧に笑顔で声かけして直させてください。遠慮はいりません。品格の間題です。カレドニアンはうるさいと印象づけてください。

メンバーの要望は他のメンバーに迷惑をかけない範囲で聞き入れましょう。しかしメンバーや委員に独りよがりのわがままを言わせない、凛としたコース、クラブの雰囲気にしていきたいものです。時間をかけて丁寧にやっていきましょう。

品格は内から

クラブハウス内のおしゃれがだいぶ進んできましたね。ハウスの造りは100年もつように立派に造られています。本物の材料を使いインテリアも統一されています。磨いていけば品格が保てます。そしてそこにいる社員も言葉遣い、服装のおしゃれ、振る舞いを品あるものにしていかないと釣り合いが取れません。しょっちゅう細部に目配りし、カーペットのほつれや小さなゴミも一期一会の精神できれいにしなくてはなりません。これからは社員同士の言葉遣いも品の良いものにするように目配り・気配りしてください。まず己が実践することです。本当の品格を作るということはほんとに大変です。理想を追ってがんばりましょう。

昨日キャディーハウスに行きました。二階に上る階段が汚れていました。研修生の寮、部屋の周りも薄汚れていました。この環境ではいけないと思いました!清潔感が出るよう対策してください。総支配人とともに見回りを強化すべきです。

女性トイレの改造について早くも賛辞の声をもらいました。少しずつでも細部からきれいにしていき、品格を上げることは大切ですね。キャディーハウスを含め細部に目を光らせてください。特に研修生の寮は清潔で快適に整えてやってください。どこもかしこもおしゃれでいきましょう。

為せば成る

輝くブランドは生存のために重要

私は40年以上前から立ち止まることなく社員教育とブランディングの仕事に力を入れてきました。

東京グリーンのブランディングの仕方は次の通りです。最初の構想に力を入れました。日本にないものをこの手で実現しよう。そのための具体策は金田武明先生の経験と知識と人脈を活用することから始めました。ワングリーンにすること、スコットランド指向の戦略型コース造りをすること、そしてポーレットにデザインをしてもらうことにしました。その時に『TAM ARTE QUAM MARTE』を理念にしたのです。オンリーワンの追求です。

ゴルフではグリーンが心臓です。そのことを気づかせてくれました。その後14フィートのスピードが出るグリーンの実現をビジョンに掲げオンリーワンの中核としたのです。世界一のグリーンを造りたい一念です。それには社員が一丸とならなければなりません。まず社員の高揚感が必要ですね。そのための意識革命、実践力を身につけるよう啓蒙と教育を忍耐強く続けています。

理念とビジョンと働く楽しさを社員に植え付けること、そして会員やお客様に喜んでもらうこと、メディアに訴えてPRすること。ゴルフコースを、クラブハウスをより高級にして品格を生み出すこと。これを一貫して継続していくことがブランディングに必要であると確信しています。オンリーワンは一番の競争力です。これからもオンリーワンを磨いて当社のブランドを浸透させていく努力を続けます。

サービス業は一期一会

客目線、管理者目線の両方が生かされれば、一期一会の肝となります。

ステークホルダーに何を提供するか、何をいちばん望んでいるかを見極めることが会社の永続性につながると思います。カレドニアンのステークホルダーは会員と従業員とゴルフ界です。超高速グリーンの実現と常態化はゴルファーの夢です。夢の実現は新しい名門への道です。会員と従業員に報いることが当社の目指す方針です。そこにオンリーワンを追求する意義があります。

14フィートのグリーンは夢か

支配人は14フィート実現への執念をスタッフ全員に強く植え付けること。まだ他人事のようにみんなはとらえていますね。14フィートに近づけることがカレドニアンのブランド作りには絶対に必要であり、あらゆる手を尽くして挑戦してください。

一人ひとりに灯をつけること。為せば成る、執念をもって意識革命をリーダー自らなさねばオーガスタを超えることは到底できません。ビジョンを夢で終わらせないで実現して人生を豊かにしようではありませんか。

限界を突破する!

無理だと思ったら、怖いと思ったら、安全にやりたいと思ったら、まずテストすること。裏付けをテストで取ることが必要です。躊躇しないで必ずテストしてください。常識を破るためにテストをしてください。条件の悪い時にこそテストが有効です。極限状態でのテストは目に見えます。平凡なキーパーでも気候の良い時はうまくやれます。悪条件下で壁を打ち破ってこそ抜きん出たキーパーになれます。物事はあと一押しするかしないかで成否が決まります。そこからしかオンリーワンは生まれません。

石井キーパー。昨日の役員会では私の深い想いを伝えるために感情的になりすぎたことに反省しています。あなたがロボットになりたくない、自主的にやれることを精一杯やっている、キーパーとして一生懸命勉強している、実績も上がりつつある、など敬意を持って認識しています。

四季を抱えた気候風土の中で14フィートはものすごく高い挑戦であり、この常態化は並大抵のやり方では実現不可能です。"どこかで常識を破って限界を突破しなければなりません"これが石井くんたちの研究と努力と実践で実現できれば、他社がついてこれない強力なオンリーワンとなり、厳しいゴルフ界の中で独自の地位を築き、カレドニアンの永続性につながります。あなたはそのことの要石です。目標の意図を掘り下げて強く意識してください。日本を動かすキーパーになることを強く期待をしているのですよ。テストを繰り返し、記録をアルバム化し、挑戦し続けてください。あなたの両腕となるスタッフをいかに育成するかも鍵です。理解力のある人、伸びの著しい人を選別してその人たちをまず大きく戦力化していくことが効率的で有効だと思います。そして下に広げるためにその人たちにも教育の大切さを認識させなければなりません。やる気があるか、先頭に立って指導力を発揮できる人材か、研究・深掘りがどの程度できるか、示唆を与えながら人的評価をしてください。

効率追求のためには従業員に仕事を楽しんでもらうこと、お客様がゴルフを楽しみに来る場所で、スタッフが暗い顔をしていたら全て台無しです。従業員満足度の向上が効率UP、さらには顧客満足度の向上につながっていくというのが基本です。渋谷総支配人ともっともっと突っ込んで勉強しあってください。

ゴルフ場は広い

毎日足で歩いて観察することの重要性を認識されましたか。支配人は私に代わってあら探し、憎まれ爺さんになってください。

特にゴルフ場は広いのでスタッフが散らばって仕事に当たっている。教育が非常にやりにくいと思います。よくよく観察していく必要があります。スタッフの技術向上とともに、いかに効率化させるか、研究・工夫を身に付けさせるか、彼らの教育によって働き方改革をいかに進めるかがカレドニアンのブランド作りに大きく影響します。社員の成長が命運を決めます。根気よく毎日取り組んでください。

熱意をもってきめ細かく、指導コーチング、訓練を粘り強く行うことでカレドニアンの価値が高まる。それがブランド力となります。高い目標がエネルギーに変わります。14フィートの超高速グリーンを皆で一緒に実現しようではありませんか。

マンネリは敵

昨日、キャディマスターにアプローチ・バンカーの均し方について現場指導しました。

このバンカーにバンカー班と練習生とキャディーをそれぞれ集めて、均し方の教育をするようにと。求められている美しいバンカーの均し方を叩き込むようにと。砂の補給は充分だし時々表面は均されているようだが、おざなりです。周辺に砂が厚く溜まって船底になっている。マンネリの典型です。神は細部に宿る!マンネリの目線では神は死んでしまいます。ここが難しいところです。一度教え込んでも、それで終わりとしてはならないのです。こういうことをひとつのチャンスとして皆の目を開かせることです。教育は現場でのひとつの事柄を取り上げて諄々と教え込むことで効果を発揮します。常日頃、これで良いのか、もっと品質を上げる方法がないのか、あくなき追求を管理者は求めなくてはなりません。マンネリは敵です。ゴルフ場はどこにでもマンネリが潜んでいます。目を皿のように動かしてマンネリを防いでください。世界一の高品質、オンリーワンを追求するために必要です。欲を持つことです。超一流を実現しようという欲を持つことがマンネリを防ぎ、高みへと進めます。

走り続ける

コロナと米中対立のダブルパンチで今後の景気は長期にわたって低迷する可能性があります。ゴルフ界も例外ではないと思います。当社はどう凌ぐか今深く考察し、方策を練り、方針を打ち出す必要があります。これは支配人と経営者の仕事です。

不足する客を呼びこむためにどうすべきか。収益をどのように上げたらよいか。従業員と会員に満足感を与え続けられるか深く根本的に対策を練らなければなりません。経営者は今こそ推理力と構想力が要求されていると自覚してください。

立派な造りのコースなので安売りで競争する事は簡単です。しかし価格競争に巻き込まれれば、それは衰退の道です。ゴルフ場は器の大きさは定まっている。規模拡大は望めない。自社独自のブランドの質向上で勝負しましょう。伝統に安住せず走り続け、一致団結してビジョンを達成しようではありませんか。

ローマは一日にして成らず

常に状況を見つめ分析し、反省点を挙げて次につなげている姿勢は上出来です。今後もぜひ続けてください。欲を言えば事前に推理して手を打つことが百戦危うからず、経営者の道です。

令和2(2020)年夏のグリーンとカラーの弱体化、衰弱化については過去の状態を整理・分析することで明らかになるはずです。

風通しか、日照不足か、芝の種類か、過散水か、気相の知識がないのか、刈り高かなど複雑に絡み合って芝の健康を損ねたということは理解しましたね。ダメージ・アルバムを作って分析をすれば科学的に、物理的に証明されるはずです。部下にもこのことを根本的に理解させてください。そうすれば石井チームはオーガスタや軽井沢の品質を追い抜くでしょう。私の夢を現実化してください。

カレドニアンは何を武器とするか。14フィートを中心にしたブランド力の向上が絶対に必要だということは明白です。石井キーパーをバックアップできる人材の育成が、歩を金にする努力がいかに肝要か肝に銘じてください。教育の手法、段取りなど推理に基づき構想を練りながら進めてください。テスト、テスト、テスト、分析・記録の上、工夫して挑戦する。これを常態化しなければオンリーワンの道は遠い。見てわかりやすいように分析コメントを入れる。この記録アルバムを数年前から求めてきたが未だにできていない。貴職が石井キーパーに協力してやるように指示した。責任を果たしてください。真の名門への道はローマ帝国への道です。ローマは一日にして成らず。真のカレドニアンは一日にして成らず。

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