またこの連続バーディーの引き金となった15番《最上部写真》(498ヤード、パー4、通常はパー5として営業)はフェアウェー左サイドのほぼ半分からグリーン手前と右サイドにクリークが流れるオーガスタの名物13番をイメージした
美しくも、「ラフに入れたら万事休す。今回の一番難しいホール」(片岡)という厄介なホールである。
片岡はここで連日ドライバーを使わず、確実にフェアウエーをキープ。最終日は、残り約240ヤードを5番ウッドで手前ギリギリ2オンに成功。なんとグリーンの上からウェジでアプローチし、パーで切り抜けている。まさに
「グリーンから逆算してのゲーム」に徹底した結果だった。
片岡も試合後こう振り返る。「カレドニアンは欧米風の段差やうねりのあるグリーンをどう攻めるかがポイント。そのグリーンの形状を頭に入れ、外してはいけない場所も知っていたので、徹底的にマネジメントに徹しました。アメリカももちろん
アジアやヨーロッパでもこういうレベルのコースでプレーした経験が生きたと思います」
この結果に満足したのは優勝した片岡だけではない。同コースのメンバーも同様だった。
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グリーンから逆算の賢いゲームで優勝した片岡大育と青山コーチ(写真円内)
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